シェラ・デ・コブレの幽霊!
〈幻のホラー映画〉として映画マニアの語り草となっていた「シェラ・デ・コブレの幽霊」(米国、1964年)が2月6日、神戸市長田区の神戸映画資料館で上映される。
すでに予約で満席だが、フィルムを所有する映画評論家の添野さん(47)は「上映会を機会にDVD化の機運を高め、多くの人にこの恐怖を体感してもらいたい」と話している。
同映画はテレビ用に米国で制作。副業で「心霊探偵」をしている男性が、母親の幽霊に悩まされているという依頼主を訪ね、そこで起きる過去と現在とを結んだサスペンスホラー。残虐な描写は少ないものの、幽霊の容姿や効果音が不気味といい、怖すぎて米国では放送が見送られた。
日本では約40年前、「日曜洋画劇場」で一度だけ放送された。また、試写版を見たテレビ局幹部が、あまりの怖さに嘔吐したとの逸話も残っている。ビデオ化はされておらず、インターネットや映画ファンの間で“伝説”となっていたという。
上映は、昨夏、人気テレビ番組で取り上げられたのがきっかけ。企画した映画愛好者でつくる「ホラー映画向上委員会」のメンバーが添野さんに相談し、上映会を計画した。同委員会は「約半世紀前の作品だが、恐怖は色あせていない」とPRしている。
(2010年1月28日18時00分 読売新聞)
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